一般財団法人アーネスト育成財団

書籍紹介

西河技術経営学入門

発行 2020年3月24日
判型 A5版
ページ数 365ページ
定価 本体2,800円+税
編集 一般財団法人 アーネスト育成財団
著者 西河洋一・小平和一朗・淺野昌宏・杉本晴重
西河技術経営学入門

概要

技術経営体系を理解する入門書

アーネスト育成財団が取り組む「西河技術経営塾」で取り組んできた30講座の内の基礎的な講座を取り上げ整理した入門書である。塾長の西河洋一の企業観に基づいて整理していることから「技術経営学」ではなく「西河技術経営学」としている。西河技術経営塾も7期生を迎え、技術経営人財の育成では、一定の成果が見えてきた。一方、敬愛大学の経済学部経営学科の学生に『技術経営』を教える寄附講座に取り組んで2年になる。それらの経験を活かし、本書は、大学の学部の学生の教材としての活用を念頭に置いて整理したものである。
大学の学部の学生の教材として、また、経営学を学んだことのない経営者やこれから起業を考えている経営者の「技術経営」への入門書としての活用も考えて、平易でかつ解説調で執筆している。

西河技術経営学の特徴

西河技術経営学の代表的な5つの特徴を記載する。

  • (1)明日に役立つ実践的な技術経営を学ぶ 
  • (2)エンジニアリング・ブランドを学び、技術と市場との繋がりを学ぶ
  • (3)イノベーションと言われる変革をつくるマーケティングを学ぶ
  • (4)「お金は経営の血液である」を学び、会計数値で経営を管理する手法を学ぶ
  • (5)誠実な技術経営人財を育成する

経営を常に支えている技術の存在を学ぶことで、未来を見据えた戦略的経営に取り組める。技術経営とは、会社の未来を切り開く、未来学である。コトづくりでもモノづくりでも、エンジニアリングが経営を支えている。企業理念、ビジネスモデル、中長期計画、市場創造は、エンジニアリングと関わり合いをもって機能している。エンジニアリングは経営を支える具現力であり、切り離すことはできない。

想定している読者

本書は、次の読者と活用を想定している。

  • 大学の経済学部経営学科で技術経営を学ぶ学生のための教科書
  • 中堅中小企業の経営者のための経営学への入門書
  • ベンチャー企業などの企業を目指す起業家の学習書
  • 大学で工学を学んだ技術者が経営マネジメントを学ぶときの入門書

目次

  1. ■序 章 経営における技術の存在を学ぶ
  2. ■第1部 企業観

    経営目標を明確にして組織活動が可能になる。経営を技術が支えていることを学ぶ。

    1. 第1章 技術経営とは何か
    2. 第2章 企業文化とアイデンティティ
  3. ■第2部 ビジネスモデル

    経営学における基本中の基本。コトづくりやモノづくりを支えている技術を明らかにし、商品やサービスの仕様を明確にし、収益モデル、モノづくりに関わるマネジメントを学ぶ。

    1. 第3章 ビジネスモデルづくりを学ぶ
    2. 第4章 商品開発の取り組み
    3. 第5章 モノづくりを学ぶ
    4. 第6章 西河技術経営学のルーツを学ぶ
  4. ■第3部 市場創出

    エンジニアリング・ブランドという技術のブランドづくりを学ぶとともに、イノベーションをつくる情報通信技術の役割や海外取引の基礎的知識を学ぶ。

    1. 第7章 サービスをビジネスにする
    2. 第8章 ICTを活用した新規ビジネス
    3. 第9章 海外取引の基礎知識を学ぶ
    4. 第10章 エンジニアリング・ブランドづくり
  5. ■第4部 中長期計画

    経営は3年とか5年先の未来に向けて事業を展開することを学ぶ。

    1. 第11章 経営は未来学、中長期計画を立案する
    2. 第12章 プロジェクトマネジメントを学ぶ
    3. 第13章 イノベーションを企画する技術経営
    4. 第14章 マネジメントとリーダーシップの違い

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