一般財団法人アーネスト育成財団

西河技術経営塾 実践経営スクール・基礎コース 1期生

報告4 起業家を事業家にする

事業規模で戦略も戦術も組織も異なる。

技術経営を学び
売上5億円の会社を50億円に、
売上10億円の会社を100億円に、
売上100億円の会社を1,000億円にする。

スクール写真

西河技術経営塾で塾生は、
会計数値で
(1)ビジネスモデルを考え、
(2)中長期計画を作成し、
(3)事業計画の落とし込み、
(4)マーケティング、顧客を明らかにしブランドづくり
・・・実践力を高め、学んだことを日々の仕事に直ぐに生かしている。

講師の声を聞く

西河技術経営塾の講座は日程の半分を終えた。講義の進め方や受講者の評価を担当している3名の講師に聞いた。

【質問】

 ① 講義の進め方
 ② 受講生の進歩

ものづくりを通して技術経営を学ぶ

講師 柴田智宏

①ものづくりを理解し、生産活動を学ぶ、ものづくりを会計数値で管理する、商品開発の進め方についてものづくり関連の講義を担当した。サービス業に取り組んでいる受講者は直接ものづくりとは関係なさそうに捉えられるが「ものづくり」の知識の習得も大事である。経営者として事業を遂行するに当たり、ものの捉え方や、考え方や、知恵を磨くことが重要であると考え、重点をそこに置き経験を交え、より実践的、身近な内容にするべく講義を行った。受講生にとり、現在抱えている課題とオーバーラップしながら講義を進めたが、高度な内容でも現在の受講者は十分理解出来ているので、もう少し経験上の課題を増やしてもと思っている。

ビジネス課題を自力で解決

②受講者は、回を重ねるにつれ戦略の立て方、現状進めているビジネスの捉え方、予算の立て方等の改善進歩が現れている。小平講師を中心として、全講師で進める課題講義での対応の進歩は著しい。受講生が進めているビジネスに対し、自ら課題を見つけ対応できるようになってきた。経営者として成功することを期待している。

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『海外マーケットの市場創生』と題する講義で、講師の柴田は、海外でのビジネス経験を
ベースに海外市場展開の進め方、海外社会環境などを話してくれた。

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柴田講師「顧客ニーズから製品化を図る」と講義

知識、応用技術、事業計画策定

講師 大橋克己

①講義は出来るだけ対話出来るようゼミナールスタイルを心がけている。経営者や経営管理者として知っておくこと、応用して使うときの注意点など初心者が理解できるように講義を進めている。
まず知識として、次に応用技術として会得する。そして自分で考えて、自分ならどう応用するかを自分の事業計画策定や事業コンセプトに具体的に落とし込めているかを確認する。

知識を実践に結び付け自己変換

②当初戸惑いがあったが徐々になれてきて、経営用語も素直に出てくるようになってきた。
販売する新しい商品群を他の事業といかに識別して顧客に分かり易く、かつ会社の中でも使い易いものにするのかなど、この様な事柄を決めていくにも事業全体の構想や顧客へのアピール、また事業を始める時の発起心と関係していることが講座の中に出てくる。市場の中で事業を考えるようになった。
知識を実践に結びつけ、知恵にまで自己変換する能力を塾生は獲得できるものと期待している。そして経験者の実践を通じて獲得した言説から知恵を汲み取り自らの実践を通して知識と知恵に転換すること能力を得ることがこの塾の目的。
西河塾長の講話を聞いて早速「社長の20箇条」(図)を塾生の更科氏は作った。全講座を履修することで塾生は果実を得ることができることと確信する。

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図 受講生の更科枝里氏が作成した「社長の20箇条(抜粋)」(更科書)

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「質問を通して講師も勉強している」と語る大橋講師。

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企業文化とアイデンティティ(大橋)

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演習:尾崎塾生が開発中の製品の製造原価の算出に小平講師が疑問を投じる

会計数値で事業を評価する

講師 小平 和一朗

①ビジネスモデルを構想する段階から会計数値に落とし込んで評価することに取り組んだ。このやり方をするには簿記の基礎的な知識が必要となる。受講生の理解が不十分なところは補講で対応した。基本的な仕訳と財務諸表は読めるレベルである。
中期経営計画も数値で評価することで、曖昧さを取り除くことができた。終了後に開催する懇親会では、現状抱えている仕事の悩みなどに西河塾長が直接答えることを通して、会社の社会的役割や人財育成の留意点、リーダーの人間力の向上に取り組んだ。

仕事の価値が認められて黒字に

②仕事で取り組んでいる塾生の個々のテーマを演習では課題に。小人数で、現実的なテーマであることも功を奏して、自分の頭で考え自分の力で解決策する思考構造が出来上がったと評価しているCEOはボトムアップの情報をいかに適切に集めるかが基本であるが、答えの出しにくいイノベーションと言われるような経営指針を決める際、経営者は孤独である。そのような覚悟ができて社会に役立つ経営者になれる。その成果が見えてきた。

  • 「会社の収支を赤字にしてはならない」
  • 「赤字経営は誰かに損を与えている」
  • 「社会にその仕事の価値が認められて黒字になれる」
  • 「配当ができて株主に感謝することができる」
  • 「税金を多く払って、社会に貢献することができる」

という西河イズムの基本を塾生は理解してきた。

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中長期経営計画と年次計画の関係(小平)

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小平(左)が講演、受講生の尾崎氏、講師の大橋講師、受講生の更科氏(右)

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西河技術経営塾 実践経営スクール

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